はじめて蜂に刺された時、あまりの痛みに驚いたという声は少なくありません。ミツバチやアシナガバチであっても、刺された瞬間の激痛や、その後何日も続く腫れ・かゆみに悩まされる人が多くいます。
中には、アナフィラキシーショックを起こして命を落とすという痛ましい事故も。実際、毎年10~20人が蜂刺されによって亡くなっており、決して他人事ではありません。さらに、巣を見つけて自分で駆除しようとした結果、複数箇所を刺されて重症化するケースも後を絶ちません。
今回は、駆除ワーカーズとNEXERが実施した調査結果を元に、蜂に刺された時の体験談や症状、そして「自力駆除の危険性」と「専門業者に依頼すべき理由」について詳しく解説します。
実際に蜂に刺された人はどれくらいいる? 45%が経験した蜂被害【調査結果】|駆除ワーカーズ×NEXERの共同調査から

45%が「刺された経験あり」— 調査データの分析
2025年7月に駆除ワーカーズと株式会社NEXERが実施した調査(出典)によると、回答者の約45%が蜂に刺された経験があると答えています。半数近い人が実際に刺された経験を持っているという結果からも、蜂の被害は誰にとっても身近なリスクであることが分かります。

特に夏から秋にかけては、蜂の活動が最も活発になる時期です。庭仕事中やベランダの清掃、子どもが外で遊んでいる時など、日常の中で刺される場面は意外と多く潜んでいます。刺された人の中には、たった一度の刺傷で大きく腫れあがり、病院に搬送されたケースもあります。
こうした被害は、都市部・郊外を問わず発生しており、「まさか自宅の庭で…」という驚きとともに報告されることが少なくありません。
「蜂の巣を除去している時」に刺されたという人も
調査では、「蜂の巣を除去している時」に刺されたという回答も見られました。蜂駆除専門業者のハチ駆除ワーカーズへの問い合わせの中でも、「巣がまだ小さいから大丈夫だろう」と油断して自力駆除を試みた結果、近づいた瞬間に刺されたというお声が多数寄せられています。
お問い合わせで「刺された」と仰るお客様のお声の中で、次に多いのが「庭仕事中」です。木の剪定や草むしり、落ち葉の片付けなどで蜂の巣に気づかず接近してしまい、不意に攻撃を受けるパターンが多く見られます。また、庭で「子どもが遊んでいる最中」にウッドデッキで密かに営巣していた蜂に刺されたなどの報告もあります。
どのケースも共通して言えるのは、「巣の存在を甘く見た」「蜂の巣に気づかず近づいてしまった」という油断です。
蜂に刺されたらどうなる?痛み・腫れ・リスクを解説

ミツバチやアシナガバチに刺されても痛い!
前述の調査で、刺された経験のある人が挙げた蜂の種類では、スズメバチが最も多く、その次にアシナガバチ、ミツバチの順となっています。スズメバチは毒性・攻撃性ともに高く、特に複数の蜂に刺された場合は重篤な症状に至ることもあります。
一方で、アシナガバチやミツバチは「それほど痛くない」と思われがちですが、それは“スズメバチと比較したら痛みが少ない”というだけの話です。「スズメバチ以外の蜂に刺されるなら平気」と思われがちですが、実際には、どんな蜂に刺されても激痛を伴い、腫れも数日間続くケースが一般的です。
特にミツバチに刺された場合、毒針が皮膚に残るため、それを適切に除去しないと毒が体内に残り炎症が悪化します。早期の処置が必要です。
アシナガバチは攻撃性が高く、ひと刺しでも鋭い痛みが走ります。患部が熱を持ち、赤く腫れ、かゆみやしびれが長時間続くこともあります。
例えば、手が刺されれば指が曲げられないほどパンパンに腫れますし、足首を刺されたとしてもつま先まで腫れ、靴が履けない時もあるほどです。日常生活や仕事に支障をきたすこともあります。
実際に足首を蜂に刺された時の写真
以下は、駆除ワーカーズの蜂駆除担当者が、実際に蜂に刺された足首の経過写真です。
この時は、蜂の防護服を着用し、専用の長靴を履いていましたが、それでも、そのガードを貫通し、刺されてしまいました。蜂駆除を仕事としてどんなに経験を積んでいても、防護服を着ていても…どんなに安全に注意しても蜂に刺される危険性があるのです。
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複数回刺された経験者の感想—恐怖の増幅と対処の難しさ
一度刺された経験がある人ほど、二度目の恐怖は大きいと言われます。痛みだけでなく、アレルギー反応が重くなる可能性があるからです。特に「以前刺された時は大丈夫だった」という人でも、次回は重篤な症状になる危険があります。
実際に複数回刺された人の中には、「一度目より二度目の方が明らかに腫れがひどく、呼吸がしづらくなった」と語る方もいます。時間の経過とともに症状が悪化することもあるため、油断は禁物です。
また、刺された部位が複数にわたると、その分毒素の影響も強まり、ショック症状や局所壊死などの重症リスクが高まります。
蜂アレルギー・アナフィラキシーの危険性—死亡例と防止策
蜂刺されによる死亡例の多くは、アレルギー反応であるアナフィラキシーショックが原因です。症状としては、呼吸困難、血圧の急低下、意識障害などがあり、発症から数分で命に関わる状態に陥ることもあります。
厚生労働省の発表によると、蜂刺されによる年間の死亡者数は10~20人にのぼります。特に山間部や遠隔地での被害は救急搬送が遅れ、命を落とすリスクがさらに高くなります。
※参考:厚生労働省ホームページ
https://jsite.mhlw.go.jp/iwate-roudoukyoku/content/contents/hachisasare_moriokasho_002_.pdf
2023年には、千葉県で蜂駆除中の作業員がスズメバチに多数刺され死亡する事故も発生しました。
※参考:朝日新聞「スズメバチの「命をかけた攻撃」に被害相次ぐ 駆除業者の死亡例まで」
https://www.asahi.com/articles/ASRBL6KC7RBLOXIE03F.html
駆除のプロでさえ命を落とす可能性があるのですから、一般の方が無防備に対応するのは極めて危険です。
自分で駆除するリスクとは?身近に潜む危険性

巣が小さくても油断禁物—攻撃性の強い蜂の習性
蜂の巣ができ始めたばかりの段階だと、「自分で駆除できそう」と考える方も少なくありません。しかし、巣が小さくても蜂はすでにその巣を守る本能を持っており、近づくだけで敵と認識されてしまうことがあります。

こちらは、スズメバチの巣を駆除の直前、夜間に、数メートル離れた位置から安全を確認した上で撮影した写真です。
巣のまわりに蜂は飛んでいなかったものの、拡大してみると巣の出入り口に複数のスズメバチが待機しているかのような姿が確認できました。まるでこちらの動きを窺っているような警戒態勢です。
蜂の巣の危険度は「大きさ」や「見た目」では判断できません。小さな巣であったとしても、蜂が中に潜んでいる場合は不用意に近づくと大変危険です。
特にスズメバチやアシナガバチは縄張り意識が強く、接近するだけで警戒音を発し、集団で襲いかかってくることもあります。巣の位置が高所だったり、死角にある場合は、駆除中に転倒や落下といった二次被害にもつながりかねません。
一見手の届きそうな巣でも、蜂の行動範囲や突発的な反応を予測するのは難しく、無防備での駆除は非常にリスクが高いのです。
防護服なしでの対応は命取りに—事故の一因にも
蜂の駆除において、防護服は命を守るために必須かつ最低限の装備です。市販の殺虫スプレーだけを持ち、半袖や素手で駆除しようとすれば、刺傷による激しい痛みはもちろん、最悪の場合アナフィラキシーで倒れてしまう危険性もあります。また、「スキーウエアを着て蜂駆除」などのSNS投稿を見かけることもありますが、先に述べた通り、防護服を着ていても刺されることがあるので、スキーウエアは地厚とはいえ用途として間違っており、蜂駆除をするための安全性はありません。
過去には、スズメバチの巣を自宅で処理しようとした高齢男性が、数十匹に刺され重体となった事例も報道されています。蜂は1匹でも十分に危険であり、集団で攻撃してくると対応は不可能です。
刺された人がパニックに陥り、転倒や屋根からの落下など、蜂そのもの以外の原因で負傷するケースもあります。
駆除失敗による再発と費用増加の落とし穴
自己判断で巣を駆除した場合、女王蜂や幼虫が残っていると、蜂は再び同じ場所に巣を作ります。また、巣の土台や出入り口をきちんと処理していなければ、すぐに活動を再開することもあります。
その結果、後日改めて業者に依頼することになり、費用も初期より高額になるケースが少なくありません。特に巣が大きくなればなるほど危険度も上がり、作業にかかる時間・人数・資材も増えていきます。
最初から専門業者に依頼しておけば、そうした二重のコストや手間を避けることができ、安全も確保されます。
業者に依頼するメリットとは? 安心・安全の理由

専門装備と経験に基づく安全な作業
蜂駆除の専門業者は、白や銀色の防護服やフルフェイスのヘルメット、防刺手袋などの専門の装備を備え、刺されにくい格好で作業を行います。さらに、蜂の種類ごとに異なる習性を熟知しているため、無駄な刺激を避けながら効率的かつ確実に巣を除去します。
また、駆除中の万が一に備えて保険に加入している業者も多く、万全の体制が整っています。素人では見落としがちな巣の再発ポイントもチェックしてくれるため、駆除後のトラブルも未然に防げます。
このようなプロによる作業は、単なる駆除にとどまらず、住まい全体の安全性を高めることにもつながります。
駆除ワーカーズではアレルギー検査の補助制度も
蜂駆除の専門業者「ハチ駆除ワーカーズ」では、蜂アレルギーのリスクに備えるためのアレルギー検査を推奨しており、検査費用の補助制度を導入しています。これは作業員自身の命を守るだけでなく、現場での判断力を高め、安全性を飛躍的に向上させるための取り組みです。また、お客様宅の蜂駆除で刺された場合などにご迷惑をおかけしない配慮でもあります。
加盟店に対しても、蜂駆除シーズン前の検査受診を呼びかけており、蜂という危険生物を扱う責任を真摯に受け止めています。このような安全配慮は、一般の駆除業者では行われていないケースも多いため、安心して任せられるポイントとなります。
専門性と安全体制を兼ね備えた業者を選ぶことが、自身と家族の命を守る最も確実な方法です。
アフターフォローや保証制度で再発防止も万全
優良な蜂駆除業者では、作業完了後のアフターフォローも充実しています。例えば、数日後に再び蜂の姿を見かけた場合の無料再調査や、一定期間内の再発保証がついている場合もあります。
また、蜂が再び巣を作らないよう、発生しやすい環境や場所を特定し、再発防止のための対策アドバイスを受けることもできます。薬剤散布だけでなく、予防にまで配慮してくれるのが専門業者の強みです。
価格面でも、複数社からの見積りを比較できるサービスなどを活用することで、費用と安全性のバランスをとった選択が可能になります。
まとめ:蜂の巣を見つけたら、まずは専門業者に相談を
蜂に刺されるリスクは、決して他人事ではありません。調査でも約半数の人(本人または家族)が刺された経験があり、刺された蜂の種類に関わらず、痛みや腫れ、アレルギーによる重篤な症状に悩まされるケースが多く報告されています。特にアナフィラキシーによる死亡事故は、年齢や体力に関係なく起こりうる危険です。
巣が小さいうちであっても、自力での駆除は非常に危険です。蜂は縄張りを守ろうと本能的に攻撃してきますし、防護服などの専門装備なしでは安全を確保できません。さらに、駆除に失敗すれば蜂が再び巣を作り、被害が拡大する可能性もあります。
だからこそ、蜂の巣を見つけた時は、早めに専門業者に相談するのが最も安全で確実な方法です。ハチ駆除ワーカーズのように、アレルギー対策や再発防止まで考慮した業者を選べば、住まいの安心をしっかり守ることができます。調査は無料で対応している業者もあるため、迷ったらまず相談してみることをおすすめします。
この記事が「自分で蜂駆除できるかな?」と思った方にとって、蜂駆除リスクの参考になれば幸いです。

蜂駆除のお問い合わせ時に、よくある質問-FAQ
